2023/12/18(月)
【症例紹介】反り腰姿勢と脚の痺れに悩む、60 代の男性軽作業員 神栖市の腰痛専門整体院 飛翠-HISUI-
カテゴリー:未分類, 椎間関節性腰痛, 脊柱管狭窄症, 腰椎椎間板ヘルニア
反り腰姿勢と脚の痺れに悩む、60代の男性軽作業員
鉾田市60代男性
注意事項
今回紹介した治療の内容は、専門家の詳細な評価に基づいてプログラムされたものです。個々の症状や体調によっては結果が異なる場合がございます。
施術様「今日はどうされましたか?」
患者者「両脚全体が痺れます。特に疲れてくると目立ちます。」
施術様「なるほど、今まで何か治療などされましたか?」
患者者「8年前に脊柱管狭窄症の手術と、何度か脊髄ブロックをしました。」
主なお困りごと
・8年前位に脊柱管狭窄症の手術をしていた。1年前から両脚全体の痺れが気になるようになった。脊髄ブロック注射を受けたが、効果がいまいち。レントゲンでは異常なしと言われた。
・疲れた時に症状が目立つ気がする。先週、東京観光で長時間電車に乗っており、ずっと吊り革に掴まってた時がここ最近で一番辛かった。
・知人の勧めで来院。
検査・評価
問診と検査の結果はこのような状態でした。
〈下肢の症状〉
疲れた時に両側の太もも裏に痛み感、痺れ感が強くなる。
腰部疾患で手術適応にもなる馬尾症状(膀胱直腸障害やお尻付近の感覚異常)はなし。
〈整形外科テスト〉
腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、梨状筋症候群のテストは全て陰性。
断定はできませんが、器質的病変の可能性は一旦除外。
〈関節の可動性〉
猫背のため、背中が丸まり胸椎が伸ばせない状態。腰は反り腰の状態で、腰を丸められない。股関節は、曲げ伸ばしともに硬く、制限があります。
状況から察するに、身体の機能や運動パターンに何らかの異常な特徴があって、特定の状況で症状が強くなる、という症状の要因があると考えます。
ともすれば、この方の症状を治すヒントは、普段の動作にありそうだな、と。
立ちっぱなし、吊り革につかまる…
そこで着目したのが、椎間関節です。
解説 〜椎間関節由来の坐骨神経痛〜
椎間関節とは。
背骨と背骨を連結する関節です。この関節には、痛みや関節の動きを感じるセンサーが豊富に含まれています。
なぜ椎間関節が坐骨神経痛を起こすの?という話ですが。
一説には、椎間関節に過剰な負荷がかかると、支配神経を通じて脊髄に電気信号が送られ、梨状筋に反射性の緊張を引き起こします。梨状筋が硬くなると、その下を通過する坐骨神経は圧迫を受け、下肢の痛みや過緊張、痺れなどを起こします。
実際、追加の検査において、梨状筋をはじめとしたお尻の筋群の著明な硬さを確認しました。
この人の場合。反り腰の姿勢であり、かつ、股関節や胸椎の可動性に制限があるため。
腰椎の椎間関節に負荷がかかりやすい姿勢でした。
また、疲れてくると症状が強くなるという点からは、持続的に椎間関節の負荷が加わって、一定の水準を超えてくると症状が出るのでは?と推測できます。
治療としては。
反り腰姿勢・動作の改善が重要になりそうです。
施術
まず、下肢や腰回りの筋膜の調整をしました。
また、追加の検査で腰を丸める動きで症状が緩和するという特徴が見られました。
これを生かして、腰を丸める動きを邪魔する筋肉の調整を行いながら、腰を丸める動きを誘導する関節可動域運動を行いました。
来院した時には、腰を丸められず太ももが胸につかなかった状態から10分くらいの施術で改善しました。
運動療法
・腰丸め運動
・お尻の筋肉ストレッチ
を、実施していただきました。
腰丸め運動は、腰を曲げる可動域練習を自分で行えるように。
お尻ストレッチは、坐骨神経周りの柔軟性向上のために行っていただきました。
しっかり行えることを担当が確認したら、ご自宅でもこまめにやっていただくようにお話しました。
しかし、痺れの程度を10段階で表すと、最初の3回までは8、7、5と順調に下がっていったものの5から下がりません。
本人曰く
「楽になったけど夕方くらいからは10くらい、あんまり動かなければいいけど。」
なるほど、これは他のアプローチが必要です。
椎間関節に負担をかける動作は、反り腰でしたね。反り腰は、股関節や背骨の柔軟性の低下により、代償的に起こりやすいので。
腰椎の代償が起こらないように胸椎や股関節の動作を行う運動療法を重点的に行い、運動パターンを修正しました。
施術後…
初回から週に1回のペースで施術と運動療法を重ねて、約2ヶ月。
『疲れてくると少し気になるけど、ほとんど気にならないよ。』
と、嬉しいお言葉をいただきました。
また、
『つい最近、旅行で3日間沖縄に行ってきたんだけど、症状のせいで休むことはほとんどなかった。充実した旅行になったよ。』
と、報告をいただきました。非常に喜ばしいですね。
患者さんの症状の出方を明確にして、その解決方法を専門的な視点から提案し、患者さんと施術者の二人三脚によって、症状を軽減させることができました。
最後に…
患者さんにはよく説明するのですが。坐骨神経痛は、咳やくしゃみと似ています。
例えば、咳やくしゃみをしている人が目の前にいても、その人が風邪なのか、新型コロナなのか、誰かに噂されているのか‥。判断はつきません。なぜなら、咳やくしゃみは症状であって、病気ではないからです。
坐骨神経痛も、病気ではなく症状です。坐骨神経痛が起きていても、その人が腰椎椎間板ヘルニアなのか、脊柱管狭窄症なのか、それとも他の整形疾患なのか‥一般の方が判断するのは非常に困難です。
今回の方は、特に原因の判断が難しい方でしたが、症状の特徴や姿勢の分析、評価に基づいた施術や運動療法により、症状の改善を図ることができました。
症状がある時に大切なことは、専門家の診察や判断により、原因を突き止め、適切な対処をすることです。
このような症状でお悩みの方は、ぜひ腰痛専門整体院までご相談ください。
12月30日(土)まで
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